ゲームやタブレットなどが当たり前になってきて、ちびちゃんから中学生や高校生まで、ゲームとの付き合い方に毎日悩まされています。そんな中、現役子育てしながらライターのお仕事をされているゆきのさんががゲームとの付き合い方について記事を書いてくれました!
元保育士のゆきのさんは、3兄弟を育てられ、長男君、次男君は立派に成人され、先日は長男君のお子様が生まれて若いおばあちゃんになられました。
三男君が反抗期に入り現役子育て頑張っておられます。
すごく落ち着いてしっかり対応されているゆきのさんは、尊敬という言葉しかないです!!
子どものゲームが善いものか悪いものかを決めるもの
スマホやタブレットが普及し、テレビを視聴するよりもネットを閲覧する時間のほうが長いということも珍しくないほどインターネットが普及しました。
小さな子でも電車など公共の場所でぐずったりしたらスマホを操作して過ごすほどです。
一方で、小学校は放課後運動場で遊ぶのが禁止になっていたり、公園では球技などを禁止しているところが多いです。
家の中でも騒げば苦情が出る時代です。
こうなるとゲームやタブレットなどで静かに家で過ごすことを強いられることになります。
そんな時代に反映して、学校では、2020年からプログラミングの授業が開始されます。
小学校でプログラミングの授業が必須化:ゲームと子ども
プログラミング授業ってどんなものか知っていますか?
イメージとしては、パソコンに向かって、キーボードを鬼のように打っているって感じでしょうか。
でも実際には、コンピューターに命令プログラムを書くことはコーディーングといいます。
ですからプログラミングとは別のものなんです。
ではプログラミング授業では何をするのか。
「プログラミング的な思考をはぐくむこと」
何のことかよくわからないんですが、いろいろ調べてみた結果、小学校段階で考えられるプログラミング的思考は以下の4つです。
プログラミング的思考:ゲームと子ども
1)分析:大きな問題を小さく分解して、解決すること。
これは主婦であればだれでも見たことがあるレシピが実はこれです。
ハンバーグを作りたいとしてハンバーグを作るには
①必要材料を用意する
②玉ねぎを刻む
③玉ねぎを炒める
④材料をボールに入れて混ぜる
⑤丸める
⑥フライパンで焼く
といった手順になります。この手順を考えるのが分析になります。
2)抽象化:目的に合わせて必要なものを選ぶ
これはハンバーグだとわかりずらいんですが、
例えば煮込みハンバーグにするときは玉ねぎを炒める工程はいらないよねっていう風に必要に応じて選ぶことです。
3)一般化:物事の類似性や関係性を見出すこと
ハンバーグを作ることができるようになったら、スコッチエッグだとかコロッケだとかひき肉を使う料理のレシピを見なくても作れるようになったりしますよね。
順序や規則性を見つけ出すことです
4)組み合わせ:目的に合わせて試行錯誤しながらより良い手順を考えること
ハンバーグを作りながら、いかに効率よく付け合わせのサラダを作りスープを作るといったことです。
主婦の仕事は、じつはプログラミング的思考を多用しているんですね!!
このように生活や仕事を円滑に進めるうえでプログラミング的思考は欠かせないものです。
プログラミング志向が養えるオススメゲーム:ゲームと子ども
このような、プログラミング的思考を会得することプラス、創造性を養うことができるということで、マインクラフトというゲームが世界的に教育の現場で利用されています。
世界では授業に取り入れられているゲームで、日本でも授業に取り入れている学校もあります。
マインクラフト:プログラミング学習にオススメ
マインクラフトとは、3Dブロックを使って、建造物を建てたり、様々なものを作ったりするゲームです。
さらに、農耕や牧畜、交易などといったこともできるゲームです。
マインクラフトのメリット:プログラミング学習にオススメ
マインクラフトはよくあるゲームに比べて、専用アイテムが少ないのが一つの特徴です。
回路をつないで、スイッチを付けることで自動プログラムを作ることができるのですが、これがうまくいくには試行錯誤が必要でなかなかうまくいきません。
YouTubeなどでは方法がたくさん紹介されているのでそのなかから、できそうなものを選んで何度も見て実際に自分で試行錯誤するという『TRY&ERROR』は、まさに教育と言えるでしょう。
このマインクラフトでは、教育版というものも実装されています。学校にも取り入れられ、クラス全員で同じワールドに入って、大きな建造物を作ったりすることで協調性も必要になります。
モードによっては邪魔をしてくる敵もいて、サバイバルな体験もすることができます。
やたらと銃で撃ちまくるようなゲームに比べると、親にとっても子どもがするのにも安心感があり、まったり農耕してもよし、新しいところを探して旅をつづけるもよし、新作の装置を開発するもよし、自分の好みの遊び方を選ぶことができます。
マインクラフトのデメリット:プログラミング学習にオススメ
いいことがたくさんあるように思えるこのゲームですが、どんなものにもマイナス要素はあります。
何時間でもやっていられる。ゲームはどんなものでも長くできるかといえばそうでもありません。
例えば、レベル上げゲームであれば、死んでしまったら最初からになって気分がなえてやめてしまったり、セーブ地点まで戻ることになって嫌になっちゃったり、嫌にならないまでも「次死んだら今日はやめよう」といったやめるきっかけがあるのですがマインクラフトはやめるきっかけがほとんどないんです。
マインクラフトでは現実の72倍速く時間が経過しているので、20分ごとに昼夜が変わります。
ベッドで寝ると夜は回避できるのであっという間に次の日になります。
日がたつので作物も家畜も成長します。
まったり農耕のはずが、割と忙しい。
旅をして新しい村を発見すれば、村人を守り、村を囲い、今までに繁栄している村とつないで、なんなら交通の便がいいように鉄道を敷く・・・なんていえば、もう時間がいくらあっても足りません。
ですから、時間のコントールをするっていうのが最大の課題になります。
逆に言えば、上手にコントロールすればこのゲーム、割と良いものだったりするのですよ。
ゲームと子ども、最大の課題は時間のコントロール
時間のコントロールができずに、
『ゲームばっかりして!』って怒られている子どもたち。
子どもたちに提案をしてみましょう。
ゲームを悪者にしないで、怒られない方法を伝えてみましょう。
例えば、朝の時間や学校から帰ってきてからの時間を工夫します。
朝早起きして学校に行く準備を終わらせてゲームする!
朝の準備って大したことはないので、さっさと終わらせてゲームをすれば怒る理由がありません。
登校の時間になったら課題になっている「終わらせる理由」ができるので一石二鳥です。
学校から帰ってきてからのゲーム
家に帰ってきてからはどうでしょう。
まずは学校の宿題や塾や習い事などの時間を確保します。
家で練習や宿題などが必要な場合はそれも確保します。
その上で、「必要なことを先にやる」
これが何よりも大事です。
それができないと、お友達と遊ぶ⇒帰ってきて宿題をするという流れになるので、おなかがすいたり眠くなったりしてはかどりません。
「必要なことを先にやる」
これを徹底的にすることです。
お友達と遊ばない日は、自宅でするゲーム場合は、『お友達の都合や天候や明るいうちに』といった条件がありません。
ですから先に宿題を終わらせてから思う存分ゲームすればいいのです。
夕飯の時間は7時くらいでしょうか。じゃあ「6時半まではゲームするからね」と宣言してから始めればいいんです。
ごはんやお風呂なども済ませて「10時に寝るからそれまでゲームするね」とこれだけやれば、一日割とたくさんの時間をゲームに充てられます。
注意点は「6時までゲームしてから宿題する」はダメです。
そして『決めた時間は、必ず守る!』
ちょっとセーブできないからとか、あと少しやりたいからとか、時間見てなかったとか言って遅くなると「ほらやっぱりゲームばっかりして!」って言わなくてはならなくなりますから。
徹底してやること!これ大事です。
低学年だと泣いたりわめいたりすることもしばしばですが、できないモヤモヤで泣くのですが、習慣づけるとなんてことなくなってきます。
マインクラフト:子どもとゲームの時間のコントロール
一般的なゲームでも同様ですが、マインクラフトの場合もう一ついいのは「ほかの人の都合に合わせなくていい」ことがあります。
最近はオンラインゲームが多いので「この時間にみんなで戦いに行く」「この時間にイベントがある」といった理由でほかの人の都合に合わせなくてはいけないことが多いのですが、マインクラフトの場合は、合わせてできることもありますが、基本的には個人で作業を進めていくことが多いので、自分の時間に合わせて動けるのです。「今日は雨で試合が中止だから一日マイクラ三昧!」となれば、残念な一日が充実した一日として過ごせます。
やりすぎには注意!!:子どもとゲームの時間のコントロール
たとえ運動でも勉強でもやりすぎれば体を壊してしまいます。
ゲームも同じ。
ゲームを悪者にしているのは、やっているプレーヤー自身だいう自覚をもってゲームを楽しんでほしいと思います。
子どもとゲームまとめ
ゆきさん、ありがとうございました!!
プログラミング学習にマインクラフトが一役買っているとは!
学校でも取り入れられているのは聞いたことがありましたが、そんな効果が!
とはいえ、ゲームによって日常がおかしくなっていることもよくある話。
時間のコントロールをしっかりしてもらえるよう親は努力が必要ですね!
4人分のツッコミ、頑張ります!