小4の壁ってご存知でしたか?
十数年子育てしてきたんですが、実はこないだ初めて知りました!
小4って学校に慣れてきて手を離して良いのかなと思える歳じゃないです?
実は、成長とともに現れる葛藤やつまづきがあるのがこの年なんです。
今まで何もなかった子が、突然この年に初めてつまづいてしまうという事もある年です。
友人関係も広がる年で、トラブルになったりすることが多くなるのもこの年。いじめなどもあり、気を付けなければならない年なんです!
不登校、いじめに発展しやすいといわれるこの年についてしっかり見ていこうと思います。
小4の壁って?
第一反抗期、第二反抗期と子供の成長に欠かせない大変な時期がありますが、さらに4歳の壁、小1の壁、そしてこの小4の壁。
さらには、小1プログラム、中一ギャップ、高1クライシスなんていうものもあります。
4歳の壁と小1の壁に引き続き起こる、小4の壁
小学校になれた頃と油断してしまうときですが、成長とともに精神面で起こる壁と学習面、などで起こる壁など複合的に起こる壁です。
文部科学省は、小学校高学年における発達段階の特徴を以下のように説明しています。
9歳以降の小学校高学年の時期には、幼児期を離れ、物事をある程度対象化して認識することができるようになる。対象との間に距離をおいた分析ができるようになり、知的な活動においてもより分化した追求が可能となる。自分のことも客観的にとらえられるようになるが、一方、発達の個人差も顕著になる。身体も大きく成長し、自己肯定感を持ちはじめる時期であるが、反面、発達の個人差も大きく見られることから、自己に対する肯定的な意識を持てず、劣等感を持ちやすくなる時期でもある。
また、集団の規則を理解して、集団活動に主体的に関与したり、遊びなどでは自分たちで決まりを作り、ルールを守るようになる一方、ギャングエイジとも言われるこの時期は、閉鎖的な子どもの仲間集団が発生し、付和雷同的な行動が見られる。(引用元:文部科学省|3.子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題)
目に見えて起こる壁もありますが、男の子は特に言わないので、学校のトラブルや学習面などのつまづきにわかりにくい壁でもあります。
注意深く見てあげないといけない年ですね。
小4の4つの壁!と対処法
小4の壁は複合的な壁が連なってますので、一つ一つ見ていって、対処法を見ていきます。
- 内面
- 勉強面
- 友人関係・親子関係
- 保護者の働き方の面
内面の壁 不安や恐怖が出てくる
抽象的な思考が発達してくるので、漠然と未来に不安を覚えたり、経験していない事への恐怖が出てきます。
これにより気持ちが不安定になるので繊細な子は注意が必要です。
友人関係:自分を客観視する力が付いてくる
どうしても気づかないうちにやらかしてしまう男子君にとっては辛いもの。
客観視することができるようになり、自分と周囲を見くらべていかに自分が劣っているかという事を感じるようになり、自信を失う子も少なくありません。
劣等感を感じ、自尊心を失くしてしまい、ネガティブな感情が生まれやすい時期です。
また、今まで同じクラスだからとか近くの家だからでつながっていた友達から気の合う子とグループを作るのもこの時期です。
いわゆるギャングエイジと言われる年もこのくらいの年です。
保護者よりも友達!親にも秘密を持つようになります。
いつも同じ友達と付き合う事で友達との関係性が深くなるので、ちょっとしたことで仲間外れなどトラブルが生じる時期でもあります。
敏感にかんじとって不登校になりやすいのもこの時期です。
令和元年度の文部科学省のデータでは、4年生の不登校の数値は3年生のときの1.47倍に上がっています。また、平成29年度の数字と比較すると、他の学年でも大幅に不登校児童が増加していますが、4年生は2年間で1.5倍に増加しています。
対処法
自分には価値のない人間だと思ってしまいがちになるので、
『あなたは、いてもいい人。いなくてはいけない人!大事な人』と伝え、出来れば『こんないいとこあるよ!』と自信が持てるようなことがあれば伝えてあげてください。
褒めることがない時でも、当たり前の事をしてくれた時も、した行動を『○○したんだね』と声をかけて下さい。
無理にほめるより、『○○したんだね。』というだけで自分の存在を認められていると感じることができます。
気持ち的に不安定ですので、否定をしないでまず聴いてあげて、話しをしてあげてください!
勉強面:学習が難しくなる
小学校3年生までの学習を総動員した勉強になり、抽象的な問題が増え、ついていけなくなる子が出てきます。
抽象的にというと、『おおよその数の概数』であったり、少数や分数、角度や単位などになります。
さんすう、数学の基礎、基本はこの小4までの学習が集約されています。
ここでつまづくと、『自分は頭がよくない!他の子より出来ない』と感じてしまう子が出てきます!
対処法
子どもの様子を観察して、どこにつまづいているかを注意深く観察します。
たまに、宿題を一緒にしたり見るなどで、出来ているかチェックしてみてください。
つまづきが分かれば小1でも小2でも戻って対処してあげてください!
その際は、怒らずに1年生の問題なんて言わずに、コレしてみようか!って渡してあげて、出来たら、『わかったやん!すごい!』って言ってあげてください。
放課後の過ごし方と保護者の働き方の面
6年生まで学童に在籍することができるのですが、
地域によっては、子どもの人数が多く受け入れてくるのが3年生までで、4年生からは自宅でという地域もあるようで、
下校から学童に行っていた子が、帰ってくることになるので、放課後の過ごし方を考えなくてはいけない状況になる家庭が出てくるという事です。
働いていれば、鍵の管理や放課後の過ごし方も考えなければならないといけなくなります。
習い事や塾に行くにしても送迎が必要になったりすることもあるので、ますます働き方を考えなくてはならなくなります。
小4の壁 まとめ
子どもを注意深く見てあげたい年ですね。
この年でいろんな面で躓いてしまうとコレからの生活が大変になるなと強く思いました。
反抗期にも入り始める子もいる年です。
様子をしっかり見て、いろいろなことは言わず受け止めて、できることを認めて自信を持たせてあげていこうと思います。
4歳の壁、小1の壁は以下の通りです。
小1の壁は、保育園や幼稚園から小学校に入学し、学童を利用することで、システムの違いで共働きの夫婦が直面する壁です。『小1プロブレム』というように違う場所で子ども自身も戸惑う壁になります。